こんな症状の時には受診をおすすめします

見えにくい

 一言に見えにくさといっても単に視力が落ちているのか(視力低下)、見える範囲が狭くなっているのか(視野欠損)、物や直線が歪んで見えるのか(歪視)、視力の数値は悪くないがかすんで見えるのか(霧視)など実際の症状は多種多様であり、当然のことながらそれぞれの原因も多岐に渡ります。検査結果や眼の所見から適切な診断と分かりやすい説明、そして患者様ご本人の状況や希望に沿えるような治療提案を心がけております。
 また当院では治療困難の疾患は必要に応じて速やかに各疾患ご専門の医療機関へご紹介いたします。

飛蚊症

 何もないはずところに粒状や糸くず状などの小さな黒っぽい又は透明な影のようなものが見える症状で、視線の移動とともにこの影も移動します。これが蚊などの虫が飛ぶように見えることから飛蚊症と呼ばれており、透明なアメーバのようなものが見えると仰る方もいらっしゃいます。そのほとんどは生理的飛蚊症という加齢に伴ったものではありますが、稀に網膜のごく小さな穴、亀裂が生じたサインであることもあります。放置すると網膜剥離への進展があり得るため、飛蚊症が新しく生じたり、急に増えたなどの際には眼底検査にて網膜の状態を調べることをお勧めいたします。
 また、眼底検査のために一時的に瞳孔を開く目薬を使用する必要があり、検査後数時間はピントの合いにくい感覚や眩しさを感じやすくなります。検査終了後数時間は車の運転が難しくなるため、公共交通機関でのご来院をお願いいたします。

目がかわく、しょぼしょぼする、ゴロゴロする

 ドライアイによる症状が典型的ですが、実はドライアイは涙液の分泌量だけでなく、涙液成分の比率やまぶたのマイボーム腺から分泌される脂質成分との関係もあります。ほかにも生活環境の影響もあり得るため、当院では点眼治療が主体ではありますが、眼の状態に応じた生活改善策もごいっしょに提案出来ればと考えております。

目が疲れる

 VDT(Visual Display Terminals)作業といって昨今では一日におけるパソコンやスマートフォンでの作業時間が長時間化していることが多く、それによるドライアイの増悪や眼鏡・コンタクトレンズの度数の合わない状態での近方視による目の筋肉の疲労蓄積が原因となっている可能性があります。 眼の所見や個々人の状況に合わせた治療を提供いたします。

めやにが出る

 めやにの原因は様々で、病的ではないことも少なくないですが、中には感染性のこともありますので、いつもと違うめやに(量が多い、黄色っぽい等)が出る場合には受診をお勧めいたします。 点眼による治療を行うことが多いですが、原因や病態によって使用する薬剤は異なります。

夜間や雨の日に見えにくい、近くが見えにくい

 眼鏡やコンタクトレンズの度数が合っていないなどの屈折異常や老眼と呼ばれる調節機能低下だけでなく、白内障などの病的要因の有無を確認する必要があります。 眼疾患の検索や屈折矯正・生活背景の確認を行い、適切な改善策を提案致します。